いくつか種類がある、高齢者の介護予防サービス。その中の一つに地域密着型の介護予防サービスがあるのですが、それについて知っておきましょう。地域密着型の介護予防サービスというのは、原則としてその地域に住む人だけが利用できるというものです。これは大きく分けると介護予防小規模多機能型居宅介護と、介護予防認知症対応型サービスがあります。
これらを利用できるのは、その地域に住む要支援1と要支援2の高齢者となります。介護予防小規模多機能型居宅介護というのは、日帰りの通所が基本となっていますが利用者の状態に合わせて訪問や泊まりを組み合わせます。生活の介助やリハビリ、症状悪化の防止などが目的です。
介護予防認知症対応型サービスというのは、認知症を発症している高齢者向きのサービスで、通所介護と共同生活介護の2つがあります。通所介護はデイサービスのことで、軽度の認知症の人の生活介助やリハビリ、毎日の生活に関するアドバイスを行います。
共同生活介護は5人から10人までで共同生活を行い、生活介助やリハビリを行うものです。アットホームな雰囲気の中で機能訓練などを行い、効果を高めようと考えて始まったものです。このサービスは要支援2の高齢者のみ利用でき、要支援1の人は受けられません。
地域密着型の介護予防サービスはこういった内容になります。料金については市区町村や施設によって決められており、どこも一定ではありません。利用を検討しているのであれば、事前に料金は調べておくことをおすすめします。